以前より重心の安定は意識していた。
しかし昨日の練習で新しい気づきを得て、その重要さを再確認した。
よくスポーツなどでは親指の付け根(拇指球)に体重を乗せると言われる。
しかし、ほんとは違う。
足の裏の一点に重心を乗せてしまうと体が居付く。
重心は土踏まずの中を絶えず移動しているモノなのだ。
土踏まずは基本的に地面に付かないので、足の裏のどこか一点に重心が掛かるという感覚はない。
その結果、足の裏は全体が均等に地面に接しているような感覚になる。
重心がどこか一点に集まっている時と足の裏全体が地面に付いているときでは体の安定感が違う。
無駄な力が抜け、膝は自然に抜け、腰は水平になり、背筋はスッと通る。
この状態を保ちながら動くことで全ての技の効き方が変わる。
パンチも体重がそのまま相手に伝わる。
蹴りも足先の走りが鋭くなり、重さも数段増す。
投げに対しても崩されにくくなり、相手を崩しやすくなる。
他のスポーツの動きも変わるのを実感した。
また、技だけではなく、心も変わる。
落ち着きがでて、相手も動きも広い視界で捉えることができる。
重心の安定なくしては何もはじまらないのだ。