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すなけン 2006.1.27rewrite(2001年)

達人のスピード

スポーツや格闘技において、とても重要な要素にスピードがあげられます。
このスピードというものにおいても、スポーツと武道・武術では違うのです。

スピードの質

スポーツの世界でスピードといえば目に見えている部分を指しますが、武道・武術におけるスピードとは目に見えない部分を指します。

スポーツにおけるスピードは、例えば球が速い、足が速い、パンチが速いといったようにA点からB点までの移動時間を指してスピードと考えます。

しかし、武道・武術では違います。
達人といわれる人の動きが、傍から見るとゆっくりに見えるのに受けた相手はとても早く感じるといわれます。
ここにスポーツとは違った身体運用と感覚が存在するのです。
武道・武術におけるスピードとは実際の速度ではなく、体内においてのものです。
実際に見える所に出てきた時にはすでに動きが終わっていることがほとんどです。

武道におけるスピードとは体内における力の伝達速度といっても良いかもしれません。
何か事を起こす時、体の中から動きが起こり行動に移します。
このスピードが限りなく速いのです。
この速さを出す為には、大きな筋肉に頼っていたのでは遅いのです。
体内の無駄な力みを一切なくし、微細な筋肉の動きを使うのです。この微細な筋肉を使うためには大きな筋肉を収縮させようとしたのでは遅く、自分の身体感覚のイメージによって動くことです。

スポーツ選手的な人と、達人といわれる武道家が何かの合図で同時にパンチを出したとしたら、スポーツ選手は反応が出来ずに打たれてしまうことでしょう。
何故ならば、達人の動きが見えた時には達人の動きはピークに来ているのですから当然です。
スポーツ選手は合図により筋肉に指示を出して動き出すので、ピークにくるのに若干のタイムラグがあるのです。
ここでいうタイムラグとは非常に微細なものです。しかし命のやり取りの中ではその微細なタイムラグが命取りになるのです。
対して達人は合図を感じたら即体の内部が反応し、動きになるのです。
(相手に反射・反応させない動き方や呼吸を読むといったものもあるのですがここではスピードだけについて考えています)

筋肉に頼った連動というものは思ったほど早くないのです。
筋肉に頼った連動を何かに例えるとすれば、バケツリレーのようなものでしょうか?力というものを筋肉から筋肉へと手渡しで伝えていく感じに似ています。
対して筋肉に頼らない連動の場合、一本のホースで水を一気に流す感じといえばわかっていただけるかも知れません。
どちらが早いかは明白ですね?

連動

ここで連動について少しお話します。
連動の正しい流れ《 ○<○<○<○<○<○<○<◎>●>●>● 》
まずは身体深部の小さい筋肉から徐々に大きな筋肉へと伝わり、体幹部を抜けてから手足の先の微細な筋肉へと伝わっていきます。
この流れがスムーズに行なわれれば良いのですが、大概のスポーツや格闘競技の場合、大きな筋肉から始まってしまいます。それが連動だと思ってしまっているのですが、実はその前が存在するのです。
例えば新体操のリボンをご存じでしょうか?
クルクルと螺旋の動きを作る時、手元の動きは小さく、先に行けば行くほど大きくなります。
同じように体内の小さな動きをスムーズに体の表面に伝えていくと考えれば理解しやすいでしょう。


その動きを身につけた人達が達人と呼ばれるのだと思います。
この連動がスムーズに行われる為には、淀んでいてはダメです。
「力むな」「リラックス」とはスポーツ等でもよく言われると思います。
まさにこれなのです!ただし、その力まないリラックスの状態が、今の常識レベルよりも遥か高いレベルでのリラックスです。
必要な所に、必要なだけ、それ以上でもそれ以下でもない力を使うことが達人レベルでの連動です。

もちろん私は出来ません!( ̄∇ ̄;)ハッハッハ
あくまでも僕の研究した結果たどりついた理屈です。

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